わいせつ講師:8小学校で20人の女子児童に 宮崎地裁

わいせつ講師:8小学校で20人の女子児童に 宮崎地裁
2004年5月22日 毎日新聞

 小学校の授業中に教え子の女子児童の体を触るなどしたとして強制わいせつ罪に問われた宮崎県延岡市の元臨時講師、鶴野正治被告(54)の初公判が21日、宮崎地裁延岡支部(宮永忠明裁判官)であった。検察側は冒頭陳述で、鶴野被告が宮崎県教委に採用された87年以降、延岡市内の8小学校で20人の女子児童に同様の行為を繰り返していたと指摘。前任地の千葉でも児童へのわいせつ行為が発覚し依願退職していたことを明らかにした。鶴野被告は起訴事実を認めた。
 起訴状によると、鶴野被告は今年2月18日の授業中、女子児童の体に無理やり触るなどした。事件発覚後に諭旨免職処分となっている。
 冒頭陳述によると、鶴野被告は宮崎大卒業後、千葉市内の小学校に勤務したが、児童に対するわいせつ行為が発覚し86年10月に依願退職。
 宮崎県教委には翌87年、臨時講師として採用され、以後8小学校で勤務。89年から再びわいせつ行為を始めたという。
 検察側によると、鶴野被告は「わいせつ行為が発覚しないよう我慢強い子を狙った。申し訳ないと思い、頭では(悪い事と)分かっていたが抑えることができなかった」と供述。また、起訴された事件で、昨年9月下旬ごろから被害を受けていた女児は「先生が怖かった。本当につらかった」と話し「心配をかけたくない。思い出したくない」と母親らにも被害を打ち明けられなかった心情を訴えたことも明らかになった。(一部略)
 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20040522k0000m040083000c.html

<児童わいせつ>常習の55歳元教師に実刑判決 宮崎
毎日新聞 2005年1月27日22時41分

 授業中に女子児童の体を触ったなどとして強制わいせつ罪に問われ、1審判決(懲役2年)の量刑不当を理由に控訴していた宮崎県延岡市古城町、元小学校臨時講師、鶴野正治被告(55)の判決公判が2日、福岡高裁宮崎支部であった。岡村稔裁判長は「被害者に慰謝料を受領してもらえた」などとして1審判決を破棄、懲役1年6月の実刑を言い渡した。
 判決によると、鶴野被告は昨年2月18日、授業中に教室内で無理やり女子児童の体を触った。
 鶴野被告は前任地の千葉でも児童へのわいせつ行為が発覚し依願退職。宮崎県教委に採用された87年以降は、延岡市内の8小学校で20人の女子児童に同様の行為を繰り返していたことが明らかになっている。
 情状面を考慮して減刑した一方、岡村裁判長は「教師という立場にありながら、長期間にわたり常習的にわいせつな行為をしてきたことの一端であり、罪責は重い」と指摘した。

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