女性5人にわいせつ 元大学総長に実刑判決

女性5人にわいせつ 元大学総長に実刑判決
2008年6月27日11時3分配信 産経新聞

 大学の総長室で女性職員にわいせつ行為をするなど、5人の女性に対する強制わいせつ罪に問われた元総長、中島恒雄被告(61)の判決公判が27日、東京地裁で開かれた。福崎伸一郎裁判長は「総長という圧倒的に優位な立場を誇示した上での犯行で、被害者の尊厳を軽視した」として懲役2年10月(求刑懲役5年)の実刑を言い渡した。

 福崎裁判長は「被害者は被告との地位の差から泣き寝入りを余儀なくされ、被害直後に退職した者や立ち直れずにいる者もいる」などと、被害者の精神的苦痛が大きいことを指摘。加えて、犯行後の中島被告の行動を「直ちに謝罪するどころか、被害者の上司を使って口封じをするなど組織を利用して犯行の隠蔽(いんぺい)を図った」と非難した。
 判決によると、中島被告は平成17年5月~19年5月、東京都豊島区の同大の総長室で女性職員の胸を触るなど、5人の女性に計6件のわいせつ行為をした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする