不適切言動:徳島・県立高の男性教諭、女子生徒の前で飲酒など /徳島
1月21日17時3分配信 毎日新聞
徳島市内の県立高校に勤める男性教諭(40)が先月、就業体験として2年の女子生徒2人を大阪府内の企業に引率した際、研修後に飲食店で飲酒したりカラオケに誘うなど不適切な言動をしていたことが20日わかった。県教委では「事実関係を調査し、厳正に対処したい」としている。
県教委や同校によると、就業体験は08年12月18日から1泊2日の日程で府内のバス会社であり、3人が参加した。教諭は18日の研修後に「今からバカンスや」などと言って生徒2人を連れて飲食店に行き、目の前でビールなどを飲んだ。生徒が指摘すると「5時すぎたら先生でない」などと発言したという。また、「カラオケに行こう」などと誘った。
不安になった生徒2人は、宿泊先を出て府内に住む生徒の親類宅へ行き、翌日早朝にバスで県内へ戻った。18日夜に生徒の保護者から連絡を受けた同校では、教諭が事実関係を認めたことで生徒の保護者に謝罪。新学期の授業開始となる9日から教諭を2人の教科担任から外している。
同校の校長は「信頼されるべき教員の言動によってこのようなことが引き起こされ、心を痛めている。生徒たちが安心して登校できる環境づくりに努めたい」と話している。
県教委では「事実とすれば不適切だと言わざるを得ない。詳しい報告を待って対応を検討したい」としている。【向畑泰司】
1月21日朝刊