指導力不足教員:4教員、強化研修で改善を−−県教委の判定審議会 /熊本
2月6日16時3分配信 毎日新聞
県教委の諮問機関「指導が不適切な教諭等に関する判定審議会」は5日、小学校3人と県立高校1人の計4教員を「指導が不適切(指導力不足)」と判断した。県教委は、4教員について4月から1年間、県立教育センターで指導力強化研修を受講させる方針。
審議会は非公開。県教委によると、4教員はいずれも男性で40代3人、50代1人。指導力強化研修制度は03年度に始まったが、50代のベテラン教員が「指導力不足」と判定されたのは初めて。
40代の3人はそれぞれ「児童生徒の関心をひきつけるための教材研究がなく、講義形式の授業になっている」「授業での板書、指示、発問が分かりにくい」「押し付けるような指導が多い」といった課題があるという。50代の教員は「類似の学習指導案をそのまま引用するなど、自分の考えを反映した指導案を作ることができない」と指摘された。
また審議会では、昨年「指導力不足」と判定され、強化研修を受けていた4教員(小学校3人、中学校1人)について「指導力が改善した」と判断した。いずれも学校側が支援体制を整えたうえで、現場復帰することになるという。
07年度までに強化研修を受けた教員は40人で、うち35人は学校現場に戻ったという。【笠井光俊】
2月6日朝刊