<盗難>5小学校で指導要録など盗まれる 鹿児島
2月16日19時42分配信 毎日新聞
鹿児島市内の小学校5校で、児童名や成績が記載された「児童指導要録」など個人情報を含む書類や児童の写真が相次いで盗まれていることが市教委への取材で分かった。盗難品の一部は14日朝、市内の道路脇など数カ所に捨てられているのが発見された。悪用は確認されていない。被害届を受けた県警は、窃盗と建造物侵入容疑で捜査している。
市教委などによると、5校は鹿児島市北部で、半径2キロ以内にあり、うち1校は、2回盗まれた。被害は1月26日〜2月6日に発生。「登下校中に写真を撮られた」と訴える児童もおり、市教委は10日、集団下校するなど登下校時の安全徹底を指示している。
盗難品のうち、個人情報を含む書類は「児童指導要録」が2校2学級計75人分。児童の連絡先などが記載された「児童個票」が1学級39人分だった。このほか、教室や廊下などに掲示されていた児童の写真や作文なども盗まれていたが、金銭の被害はなかった。
指導要録などは「通常、校長室内の金庫への保管が原則」(市教委)だが、盗まれた当時、いずれも教室内の教師の机や、カバンに入れられたままだった。
指導要録など盗難品の一部が見つかった学校の校長は「とりあえずは良かったが、犯人が捕まらず、全容が分からない。まだ不安です」と話した。【川島紘一】