「社会科嫌いにならないで」答案改ざん、平均点底上げ
2009年2月18日9時38分 朝日新聞
兵庫県丹波市教委は17日、市立中学校の50代の男性教諭が2年生の社会科実力テストの解答を書き換えるなどし、平均点を底上げしていたことを明らかにした。教諭は「いつもは平均点が60〜70点だったが、今回は50点ほどだった。生徒が社会科を嫌になったら困ると思った」と説明しているという。
同市教委によると、テストは10日に実施された。教諭は採点をいったん終えた後、平仮名の解答を漢字に書き換えたり、誤った解答を正解に直したりして改ざん。満点の1人を除く72人分について1人あたり4〜5点アップさせたという。
複数の生徒が「間違いが正解になっている」などと担任に申告して発覚。学校側が教諭に事情を聴いたところ、改ざんを認めたという。
同市教委は「生徒の弱点を補うのが教師の仕事。生徒たちに不信感を抱かせてしまった」と話している。教諭の処分については、保護者の反応や教諭の反省の度合いをみて判断するとしている。