【大分教員採用汚職】元県教委参事ら贈賄側4被告全員が起訴事実認める

【大分教員採用汚職】元県教委参事ら贈賄側4被告全員が起訴事実認める
2008/09/04 10:52更新 産経新聞

大分の教員汚職事件で、採用をめぐる収賄罪に問われた元県教育委員会義務教育課参事、江藤勝由被告(52)と、贈賄側の元同課参事、矢野哲郎被告(52)と妻の元同県佐伯市立小教頭、かおる被告(51)、元同市立小校長、浅利幾美被告(52)の初公判が4日、大分地裁(宮本孝文裁判長)で開かれ、4人は起訴事実を認めた。

一連の事件では採用や昇任に際して金品の授受があったとして、4被告を含め教育関係者7人が起訴されている。

 起訴状によると、江藤被告は平成18年と19年の教員採用試験で矢野被告夫婦の長女(23)と浅利被告の長男(26)、長女(23)を合格させた謝礼などとして現金300万円と商品券200万円分を受領。矢野被告夫婦は元県教委教育審議監、二宮政人被告(61)=10日に初公判=にも商品券100万円分を渡した。

 起訴の7人は全員が懲戒免職となり、事件に関与した11人が停職などの懲戒処分を受けた。

■事件の経過

 平成20年6月14日 19年の教員採用試験の合否に絡む贈収賄容疑で、県警が元県教育委員会義務教育課参事、江藤勝由被告(52)と同、矢野哲郎被告(52)ら4人を逮捕

 7月4日 18年の試験の収賄容疑で元県教委教育審議監、二宮政人被告(61)を逮捕。

 同月7日 現職の教育審議監が矢野被告の人事異動に際して同被告から商品券を受け取った疑惑が浮上。

 同月8日 佐伯市内の小学校の女性校長(53)と男性教頭(50)、女性教頭(49)が江藤被告に商品券を贈ったと佐伯署に出頭

 8月15日 昇任をめぐる贈賄容疑で出頭の3人を書類送検、その後教頭2人が在宅起訴、校長は起訴猶予

 同月29日 県教委が江藤被告らによる点数操作で合格した19年試験の教員21人の採用取り消しを決定

 9月4日 大分地裁で収賄罪に問われた江藤被告と贈賄側3人の初公判

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