県教委:男性教諭3人を懲戒処分 1人免職、2人は停職 /香川
2009年2月26日17時3分配信 毎日新聞
県教委は25日、女子生徒にセクハラ行為をしたとして高松市内の県立高の男性教諭(41)を免職処分に、このほかの件で観音寺市の市立小男性教諭(40)を停職3月、高松市の市立中男性教諭(47)を停職6月とする3人の懲戒処分を発表した。これで今年度の懲戒処分は計11件となり、うち免職処分は4件。05年度の3件を上回り、過去10年間で最多となった。細松英正教育長は「わいせつやセクハラは4件目。陥りやすい具体的な県内外の事例をとりまとめ、再発防止のための冊子を今年度中に作りたい」と話した。
県教委によると、高校教諭は昨年10〜11月、顧問をしていた部活動の女子生徒を全体練習後に残らせて個人指導。服の上から体を3、4回触った。教諭は女子生徒に好意を持っていたといい、「自分のしてしまったことに弁明はない。深く反省している」と話しているという。今年1月中旬、匿名の投書が県教委に届き発覚した。
また、小学教諭は先月19日午前5時10分ごろ、徳島県美馬市の県道で検問を受けて道交法違反(酒気帯び運転)容疑で検挙された。前日午後8時までに焼酎の水割りを5杯飲んでいたという。今月18日に徳島池田簡裁から罰金30万円の略式命令を受けて即日納付した。
中学教諭は昨年1月25日〜12月9日に、車検切れの車であることを認識しながら通勤で運転した。また、4月と6月には研修会への出張に使ったが、公共交通機関を使用するとした申請を変更せずに隠していた。2回の旅費と延滞金計約3000円は今月18日に返納したという。県教委は無車検、無保険を無免許と同程度と判断した。
相次ぐ不祥事を受けて、細松教育長は「言葉にならないくらい本当に残念な気持ちでいっぱい。厳しく自分を律することが教師に求められている」と話している。【三上健太郎】
2月26日朝刊