個人情報:宿題用紙裏に中学生35人分 保護者の指摘で発覚 /鹿児島
2009年3月4日17時3分配信 毎日新聞
県内の市立中学校で、1〜3年生35人分の友人関係、家庭の状況などが記された生徒指導関係書類が、誤って宿題印刷に再利用され、生徒の一部にに配布されていたことが分かった。保護者の指摘で発覚し、学校側は配布から2日後までにすべて回収した。
地元の市教委学校教育課によると、2月4日、3年生に配布した宿題プリントのうち、8枚の裏面に個人情報が印刷されていた。指導会議に用意した資料の一部で、資料を作成した教諭が8枚分を印刷ミス。印刷機に放置し、別の教諭が知らずに裏面に宿題を刷ったのが原因という。
同課は「書類は、生徒指導上のもので、教員同士のみで共有すべきもの。会議終了後、シュレッダーをかける内容だった」と指摘している。
書類回収後、校長と教頭が35人の生徒の家を訪問して謝罪したほか、全校集会で生徒に説明したという。地元市教委は「これまで情報管理指導はしてきたが、こういうことが起き、遺憾」と話した。【川島紘一】
3月4日朝刊