浦安の教諭わいせつ:元教師損賠判決 控訴取り下げ求め署名提出−−被害者側 /千葉
2009年3月10日13時2分配信 毎日新聞
◇県・市に5100人分
浦安市立小学校の元教諭(50)=依願退職=からわいせつ行為を受けたとして、知的障害のある少女(16)と両親が元教諭と県、市に総額約2000万円の損害賠償を求めた訴訟で、「被害者とその家族を支える会」(渡辺由紀子代表)は9日、県と市に対し、全国から集まった署名約5100人分を提出し、控訴取り下げを求めた。
千葉地裁は08年12月、元教諭のわいせつ行為など一部の暴行を認定し、県と市に対し60万円の支払いを命じた。しかし、県と市は1月、判決を不服として控訴した。
渡辺代表らは浦安市役所で永井勲・市広聴広報課長や柏木通治・市教育総務部次長らと、県庁で堂本暁子知事や森満・教育次長らとそれぞれ面会。柏木次長は「事実は上級審で判断していただきます」とコメント。堂本知事は「第一の責任がある市の控訴に県も追随した。(控訴は)個人的にはいいとは思っていない。取り下げは手続き上困難だが、研究する」と応じた。
支える会は3月末まで署名活動を行う。問い合わせは同会(電話047・355・8514)。【中川聡子】
3月10日朝刊