中学教頭体罰問題:被害生徒の証言公開 「常軌逸した」と県議指摘 /鹿児島

中学教頭体罰問題:被害生徒の証言公開 「常軌逸した」と県議指摘 /鹿児島
2009年3月17日17時3分配信 毎日新聞

 県内の中学校教頭が教諭時代に体罰をしていたと県議会で指摘された問題で、桐原琢磨県議(県民連合)は16日、教諭から計12回殴る蹴るの体罰を受けたとする被害生徒の証言を県議会文教商工観光労働委員会で公開。「常軌を逸した体罰、暴力だ」と指摘した。
 県教委は、地元教委から教頭への聞き取り調査の報告を受け、体罰の事実を確認したとした。ただ、程度や回数など「(教頭)本人の言い分とはかなり食い違いがある」としている。
 桐原県議によると、公開したのは、手紙の文面。3月9日、体罰を受けた元生徒2人に面会後、書いてもらったという。
 手紙などによると、教頭が前任校で教諭だった06年9月、読書時間中に私語をしたとして、2人をコンクリートの床に正座させた。1人にひじ打ち、殴打、けり、平手打ちなど計12回の「体罰」を加えた。もう1人も「同じような体罰を受けた」と話したという。
 県教委によると、教頭は9日に入院。今後、回復を待って、直接話を聴くなどし「事実をきちんと把握したうえで、適切に対処したい」としている。【福岡静哉】

3月17日朝刊

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