家庭ごみを山に不法投棄 児童の作文も 小学校教諭を減給処分
2008.11.17 20:54 産経新聞
京都府教委は17日、家庭ごみを山に不法投棄したとして、府北部の小学校の男性教諭(26)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。投棄物には児童20人分の作文も紛れ込んでおり、投棄物は市民清掃活動で発見された。府教委は作文を文集としてまとめ、児童に返却することも検討している。
府教委によると、教諭は2月15日夜、家庭ごみを詰め込んだ段ボール10箱(計約6キロ)を車で運び、兵庫県豊岡市内の山中に投棄。兵庫県警豊岡南署が摘発、略式起訴され、10月に福知山簡裁で罰金30万円の略式命令を受けた。当時、引っ越しを控えた時期で「ごみを分別しきれず放置していた。忙しかった」などと話したという。
投棄物は4月に行われた市民の「クリーン作戦」で発見。大量の弁当やカップめんの空容器などに、教諭名義のポイントカードや、教諭が3月まで担任を務めた6年生クラスの児童20人が修学旅行について書いた作文が紛れていた。教諭はごみを段ボールに詰めた際、誤って作文が紛れ込んだと説明したという。