部活備品をネットに出品 都立足立高の56歳教諭逮捕

部活備品をネットに出品 都立足立高の56歳教諭逮捕
2008.11.22 01:33 産経新聞

 東京都立足立高校の定時制の男性教諭が、校内で盗んだ部活動関係の物品をネットオークションに出品し、警視庁に窃盗容疑で逮捕されていたことが21日、分かった。警視庁はすでに同校を家宅捜索し、関係書類などを押収。事態を重視した都教育委員会では、教諭を懲戒処分する方向で調査に乗り出した。

 逮捕されたのは、同校定時制に勤務する国語科の男性教諭(56)。

 関係者らによると、今年8月下旬、同校定時制の生徒会室の書庫に保管していたバレーボールネット、野球グラブ、陸上競技ゴム円盤など13種類の運動用品(約14万円相当)が紛失。同校では、何者かに盗まれた可能性が大きいとみて被害届を警視庁に提出した。

 紛失した運動用品は、いずれも生徒会の私費会計で購入した新品の道具ばかりだった。

 その後、紛失物品がインターネットのオークションに出品されていたことが判明。警視庁で出品者を調べたところ、男性教諭を特定し、今月10日に逮捕した。

 学校関係者によると、男性教諭は容疑を認めており、「魔が差した」などと話しているという。

 同校の薄井和久校長は産経新聞の取材に対し、「教育現場でこうした事件が起こったことは大変な問題だと認識している。同じ教育者として全く許せず、強い憤りを感じる。生徒や保護者には申し訳がない」と話した。

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