男子バレー部顧問が練習試合で体罰 市立松戸高
2008.12.24 18:17 産経新聞
千葉県松戸市紙敷の市立松戸高校(鈴木彰校長)の男子バレーボール部顧問の男性教諭(44)が、練習試合中に選手のほおを平手でたたくなどの体罰を繰り返したとして、市教育委員会は24日、停職1月の懲戒処分にした。教諭は4年前にも、女子生徒の顔をたたいたとして訓告処分を受けていた。
市教委によると、教諭は今年1月4日に行われた川崎市内の私立高校での練習試合中、部員5人のほおを平手でたたくなど、19年7月から20年8月の間、練習試合の際に計12回、部員8人の太ももを足げりしたり、パイプいすで腹部を突いたりするなどの体罰を繰り返していたという。
入院、通院する生徒はいなかったが、2年生1人が退部した。生徒3人の保護者が9月に市教委に相談し、市教委が事実関係を調べていた。
市教委の聴取に、教諭は「前任者に負けないようにとの思いから、集中力不足や思い通りの試合運びができないときに思わずたたくなどした」と説明したという。
教諭は平成16年度から市立松戸高校に赴任し、男子バレー部の顧問は17年度から務めていた。1年の学級担任だった16年10月、クラスの女子生徒のほおを平手でたたく体罰を行ったとして訓告処分を受けた。
鈴木校長は「生徒の心身を傷つけ申し訳ない。退部した生徒には復帰を呼びかける」と謝罪した。市立松戸高の男子バレー部は15年度から4年連続で高校総体出場の強豪。「春高バレー」にも出場経験がある。