<諭旨解雇>広島大准教授、指導院生の論文盗用で
2009年3月26日23時28分配信 毎日新聞
広島大(東広島市)は26日、指導していた大学院生の論文を盗用したなどとして、50代の男性准教授を諭旨解雇処分にしたと発表した。准教授は「共著にする了承を得ようとしたが、返事がなかったので単独名義にした」と釈明したという。
大学によると准教授は07年4月、大学院生が書いた論文を自分の名前で雑誌に発表。院生が大学に届け出て発覚した。また05年5〜6月ごろ、ゼミで指導していた別の大学院生を「いてもしょうがない」などと非難し、途中で退室させるハラスメント行為もあった。院生は同年10月から休学し、07年9月に退学した。会見した二宮皓副学長は退学した院生について「迅速に対応していれば退学させることはなかった。申し訳ない」と陳謝した。
大学はこの他、別の50代の男性教授が責任著者となって08年6月に3人連名で発表した論文について、メンバーの1人が書いた部分が盗用だったとして、教授を停職3カ月の懲戒処分とした。【井上梢】