官製談合で春日部市教委主幹らに罰金 全国2例目
2008/12/01 20:59更新 産経新聞
埼玉県春日部市の委託業務をめぐり市教育委員会職員が競争入札をしたように偽装したとして逮捕された事件で、さいたま区検は一日、官製談合防止法違反罪で市教委学校総務課の中山恵治主幹(58)を、競売入札妨害罪で、受注したビル管理会社「東鉄ビルメン」(東京都練
馬区)の小川剛志副社長(39)ら2人を略式起訴した。
さいたま簡裁は同日、3人に罰金100万〜50万円の略式命令を出し、3人は全額納付した。官製談合防止法違反罪での処分は全国2例目。さいたま区検は略式起訴処分とした理由について「組織的な背景は薄い」としている。
起訴状によると、中山主幹は市民文化会館の管理を委託する業者を選定する際、東鉄ビルメン側に予定価格などを教えた上、業者5社の見積もりを集めさせて入札が適正に行われたように装い、同社に受注させた。