別の講師も替え玉役、不合格や試験欠席のケースも
2008.12.8 13:26 産経新聞
建築施工管理技士の資格検定をめぐる集団替え玉受験事件で、資格スクール「建設業技術協会」講師、西垣健次被告(55)=有印私文書偽造・同行使罪で起訴=以外に、別の講師1人が替え玉役を務めていた疑いのあることが8日、分かった。大阪府警捜査2課は、同協会代表、足立憲治被告(52)=同=らが組織的に替え玉受験を引き受けていたとみて余罪を追及する。
調べなどよると、足立被告らは、建築施工管理技士と土木施工管理技士の替え玉受験の斡旋(あっせん)を数年前から始め、主に足立被告が同スクールの受講生らを勧誘。建築施工管理技士の資格を持つ西垣被告や別の講師に替え玉役を依頼していた。
受講生からは報酬として1件につき数十万円を得ており、足立被告が替え玉役の西垣被告らと報酬を分け合っていたという。
府警は、足立被告らがこれまでに建築・土木両施工管理技士の資格検定で、十数人分の替え玉受験を引き受けていたとみている。しかし、別の講師は試験で不合格になったことがあったほか、試験の申請書を提出しながら会場に姿を見せなかったこともあり、慎重に捜査を進めている。