「上履き隠し」解決誓約書に署名・指印…神奈川の小学教諭

「上履き隠し」解決誓約書に署名・指印…神奈川の小学教諭
2009年4月23日21時56分配信 読売新聞

 神奈川県平塚市高村の市立勝原小学校の男性教諭(24)が、担任する5年のクラスで「上履き隠し」が起きた際、クラスの全児童32人に対し、事態解決を誓う文書に署名させた上、指紋を押なつさせていたことが23日、わかった。

 同市教育委員会が、発表した。

 発表によると、今月8日、登校した同小5年生の児童が、上履きがなくなっているのに気づき、担任と児童らで捜したが、見つからなかった。担任は10日の学級活動の時間に児童らと話し合ったうえで、「クラスにかかわるトラブルに対し、全力で真剣に解決しようとする決意を誓います」と記したB4判の誓約書1枚を作り、全員に次々に名前を書かせ、朱肉で指紋押なつさせたという。

 保護者らの連絡で事態を把握した学校が22日夜、同市教委に報告した。同市教委の吉野雅裕学校教育部長は「不適切な指導と言わざるをえない。行き過ぎた指導を行った担任と、監督を怠った校長に厳重な指導を行う」と話した。

 同小の伊藤博彦校長によると、担任は22日から、児童の家庭を訪問し、謝罪している。23日夜は、職員室で全職員に「認識不足で申し訳ない。不適切だった」と謝罪したという。同小は28日夜、保護者を集めて説明と謝罪を行う。

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