児童ポルノ:元教員に懲役2年6月求刑−−地裁 /徳島
2009年4月25日15時2分配信 毎日新聞
女子中学生を脅迫してわいせつな写真を撮らせたとして山口県の元教員が逮捕された事件で、強要と児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の罪に問われている元宇部フロンティア大付属香川高教諭、岩本崇之被告(33)の論告求刑公判が24日、徳島地裁(武田正裁判官)であり、検察側は懲役2年6月を求刑した。判決公判は5月15日午後1時20分に開廷予定。
起訴状などによると、岩本被告は08年9月23日、好奇心からインターネット掲示板に「下着を売る」という内容を書き込んだ徳島市内の公立中の女子生徒(14)から名前や住所などを聞き出し、「書き込み内容を親や学校に知られたくなければ携帯電話で自分の裸の写真を撮影して送信しろ」などと脅迫。被害者が18歳未満と知りながら、自宅パソコンにわいせつな写真11枚を送信させて保存し、児童ポルノ画像を製造。
また、同21日に滋賀県彦根市の女性(当時17歳)から3枚、同22、23日に横浜市の女性(15)から8枚、いずれも18歳未満と知りながらわいせつな写真を送信させて保存し、児童ポルノ画像を製造したとしている。
検察側は「被害者の恐怖心、しゅう恥心は察するに余りある」と指摘。弁護側は「十分に反省し、家族も指導監督を約束している」として執行猶予付きの判決を求めた。【井上卓也】
4月25日朝刊