49歳中学教師、乳がんの怖さを教えて生徒の胸触る…静岡・浜松市
2009年5月30日8時1分配信 スポーツ報知
「乳がんのしこりがないか確認する」と言って、教え子の女子生徒の胸を触るなどしたとして、静岡県浜松市教育委員会は29日、市立中学校の男性教諭(49)を懲戒免職処分にした。教諭は4か月間に6回も、生徒を保健室などに連れ込んで胸を触っていた。市教委の調べに、教諭は事実関係を認めており「(女子生徒に)興味があった」などと話しているという。市教委では生徒と相談し、警察へ被害届けを出すことを進めている。
浜松市教委によると、男性教諭は2007年12月から08年3月にかけて、6回にわたり、女子生徒に対し「乳がんのしこりがないか確認する」と言って、保健室などに連れ込み胸を触るなどしたという。
教諭は生徒の部活動の顧問。教諭は親族に乳がんを患った人がいたとして、日頃から生徒たちに対し、乳がんの怖さを教えていたという。それを聞いた生徒が不安に思い、「自分も乳がんかどうか心配」「胸が苦しい」などと教諭に相談した。
当初、生徒は違和感を感じる体の部分に「チタンテープ」を張ってもらうつもりだった。だが、教諭は「乳がんのしこりがないかも確認する」と言い、生徒に服や下着を脱ぐように促し、上半身を裸にさせ首から胸にかけて触ったという。
場所は学校内の相談室や保健室で、部活動中や終わった後などに2人きりで行われた。時には試合があった土日にも、同様な行為があった。教諭が部活の顧問という関係上、生徒は断れなかったという。
08年4月以降、2人の接触はなかったが、09年2月に教諭から突然電話がかかってきたため、生徒が恐怖を感じ、進学先の高校に相談。事態が発覚した。生徒は「許せない」と話しているという。
市教委の聴き取り調査に対し、教諭は「乳がんのしこりを検査するためだった」と話し、事実関係を認めた。また、「今となっては(女子生徒に)興味があった」とも話しており、「本当に申し訳ない」と謝罪しているという。
市教委では「あってはならない、許されない行為」とし、29日、教諭を懲戒免職処分にした。現在は生徒と相談し、警察へ被害届けを出すことを進めている。市教委の調べでは、ほかに同様な行為を受けた生徒は確認されていない。