二日酔い運転 停職半年 佐賀県教委 男性教諭処分 免職規定適用せず

二日酔い運転 停職半年 佐賀県教委 男性教諭処分 免職規定適用せず
6月9日7時7分配信 西日本新聞

 佐賀県教委は8日、飲酒翌朝の“二日酔い”の状態で道交法違反(酒気帯び運転)で摘発された県立高校の男性教諭(48)を、停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。県教委の懲戒処分指針では「飲酒運転は原則免職」だが、睡眠時間や事故を起こしていないことを考慮。免職の次に重い処分にしたという。別の教員への免職処分をめぐる裁判で「処分が重すぎる」(佐賀地裁)と県教委が敗訴した経緯もあり、判断が注目されていた。

 県教委によると、教諭は4月28日夜、同県唐津市内でビール中ジョッキ4−5杯、焼酎水割り7−8杯を飲酒後、車中で約6時間睡眠。翌29日朝、運転開始直後にパトカーに止められ、呼気1リットル中0.2ミリグラムのアルコール分が検知された。唐津簡裁は6月2日、罰金30万円の略式命令を出し、教諭は納付した。

 処分理由について県教委は「睡眠をとって飲酒運転を回避しようとしており、著しい法令順守違反があったとまでは言えない」と説明。ただ、「飲酒運転の原則免職は従来通りで、今回の処分を前例にするわけではない」としている。

=2009/06/09付 西日本新聞朝刊=

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする