大商大高校で推薦願書の出し忘れ 生徒受験できず、別の大学へ

大商大高校で推薦願書の出し忘れ 生徒受験できず、別の大学へ
2009年7月1日1時53分配信 産経新聞

 私立大阪商業大学高校(大阪府東大阪市)の教員が昨年9月、私立大学へのスポーツ推薦が決まっていた当時3年生の男子生徒の願書を出し忘れ、生徒が推薦入試を受験できなかったことが30日、分かった。学校側は今年6月になって謝罪文を保護者に送付、解決金を支払った。生徒は別の大学に合格し、入学しているという。同校は「当事者間で解決している問題なので、コメントすることはない」としている。

 同校を運営する学校法人「谷岡学園」が保護者と交わした文書によると、男子生徒は京都市内の私立大学のスポーツ推薦入試を受験する予定だったが、所属していたクラブの顧問を務める男性教員が、出願締め切り日の9月8日までに願書を提出し忘れた。保護者によると、同校からは「教員が多忙で忘れた」と説明があったという。

 生徒は大阪府内の別の大学の推薦入試を受け、現在はこの大学に通っているという。

 保護者は同校に正式な謝罪を要求。法人は今年6月、解決金として50万円を支払ったが、教員名の謝罪文は便箋(びんせん)1枚に「期限に書類を提出するにいたらなかったことに関しては責任を感じています」と書かれているだけだった。

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