浦安の教諭わいせつ:控訴審始まる /千葉

浦安の教諭わいせつ:控訴審始まる /千葉
2009年7月14日13時1分配信 毎日新聞

 浦安市立小学校の元教諭(49)=依願退職=からわいせつ行為を受けたとして、知的障害のある少女(16)と両親が元教諭と県、市に総額約2000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審第1回口頭弁論が13日、東京高裁(一宮なほみ裁判長)であった。この日は控訴状など提出書類や手続きの確認があった。次回の口頭弁論は9月28日。
 元教諭は強制わいせつ容疑で逮捕、起訴されたが、「少女の証言では日時の特定があいまい」として、東京高裁で無罪が確定。これに対し、民事訴訟では1審千葉地裁が08年12月、「少女の訴えは信用できる」として、元教諭の少女へのわいせつ行為など三つのケースを暴行と認定、県と市に対し計60万円の支払いを命じた。
 県と市は今年1月、1審判決を不服として控訴。これを受けて原告側も付帯控訴し、1審で認められなかった元教諭の暴行や、信用できないとされた少女の祖母の日記などについて争う方針。
 原告の母親は「長い裁判を闘い1審でやっと一部認められた。その分、市と県の控訴には非常にショックを受けた。これからも頑張っていきたい」とコメントした。【中川聡子】

7月14日朝刊

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする