県教委:痴漢で初の懲戒免職 相次ぐ「先生」の不祥事、服務規律徹底を通知 /青森
2009年7月18日11時0分配信 毎日新聞
県教委は17日、三戸郡の中学校の男性教諭(39)が列車内などで痴漢行為をしたとして、同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。男性教諭はばれにくいように岩手県まで出かけていた。痴漢行為での免職は県内初。今月に入り、県内では教諭や講師らによる不祥事が相次いでおり、県教委は同日、市町村教委や県立学校に服務規律の徹底を通知した。【矢澤秀範】
県教委によると、男性教諭は全国中学校体育大会の代休だった6月22〜23日、岩手県内を走るJR東北線の列車内で、手の甲で4人の女子高生の尻を触ったほか、盛岡駅構内の上りエスカレーターで計4人の女子高生のスカート内を携帯電話のカメラで撮影するなどしたという。
教諭は「周りに知っている人がいないから」と盛岡に行き、朝や夕方などの通学時間帯に痴漢をしていたといい、「欲求が抑えられず、03年6月から年数回やっていた」と話しているという。教諭は盛岡西署の任意取り調べを受けている。
教諭は現在の中学校に赴任して4年目で、国語を担当。1年生の担任で、ソフトテニス部の顧問を務めるなどして「熱心な先生」と評判だったという。
一方、青森地検八戸支部は17日、八戸市湊町上田屋前、市立町畑小教諭、三上晃路容疑者(26)を住居侵入の罪で青森地裁八戸支部に起訴した。起訴状などによると、三上被告は6日午前6時ごろ、女性をのぞき見するため、市内に住む30代の地方公務員の女性方に、鍵のかかっていない2階ベランダの窓から侵入したとされる。
またむつ署は12日、むつ市文京町、公立学校のピアノ講師、工藤和代容疑者(51)を、市内に住むパート員の女性(31)の車を壊した器物損壊容疑で緊急逮捕している。県教委は17日、臨時の教育事務所長会議を開催。田村充治教育長は「学校教育に対する県民の不信を招くもので極めて遺憾。あらゆる機会を通して指導の徹底を図る」とコメントした。
7月18日朝刊