教諭逮捕で面談や研修強化

教諭逮捕で面談や研修強化
’09/7/30 中国新聞

 廿日市中の男性教諭(50)が児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で逮捕・起訴された事件を受け、廿日市市教委は29日までに、市内の全29小中学校の校長に、夏休み中にすべての教職員の個別面談を実施するよう指示した。

 個別面談は従来、教職員の目標設定や達成状況など人事評価を中心に年2回以上実施している。加えて、教職員が抱える悩みやストレス、問題を把握するため、夏休み中の追加面談を求めた。

 市教委は同時に、服務研修内容を学校ごとに見直し、実施することも指示。教職員が不祥事を自分のこととして受け止める▽互いの言動を指摘しあえる組織のあり方を考える―の2点を研修内容に盛り込むことも求めた。各校は8月末までに研修報告書を市教委に提出する。

 男性教諭が勤務していた廿日市中は、夏休み中に計3回の服務研修を実施する計画でいる。大学教員や他校の校長の意見を参考に研修内容を検討。セクハラのチェックリストを自ら作る作業を通して行動を見つめ直すプログラムや、クラブ活動や授業での指導場面を想定した討論などを行う。

 男性教諭は、山口市内のホテルで1月、出会い系サイトで知り合った市内の少女(15)が18歳未満と知りながら、みだらな行為をするなどして裸の写真などをデジタルカメラなどで撮影し、保存した疑いで逮捕。山口地検が今月16日、起訴している。

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