島根大:同僚中傷の文書配布 50代教授を停職処分 /島根

島根大:同僚中傷の文書配布 50代教授を停職処分 /島根
毎日新聞 2009年8月1日 地方版

 島根大(松江市西川津町)は31日、同僚教授を中傷する内容の文書を作成し、配布したとして生物資源科学部の50代の男性教授を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 記者会見を行った同大の宅和曉男副学長によると、この教授は07年の12月ごろ、同僚の60代の男性教授を名指しして、B4用紙2枚に学説を批判する内容や、「学識不足」「語学リテラシー不足」「自力で英語の論文が書けない」など、中傷する内容の文書を作成し、教員や学生ら約40人に配布したという。

 08年6月に被害にあった教授から相談を受けた大学側が調査を進め、今月30日に教授に対し懲戒処分書を交付したという。教授は「(同僚教授が)間違った学説を教えており、反省を促す意味でやった」などと話しているという。

 同教授は以前にもセクハラ行為で減給処分を受けていたという。詳細については大学側は「本人の特定につながるので公表できない」としている。

 宅和副学長は「今後ハラスメントのない大学作り、学習環境作りに努めていきたい」と話した。【目野創】

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