教え子暴行、元教師に懲役30年

教え子暴行、元教師に懲役30年
2009年9月14日18:00 TBS

 勤務先の小学校で女子児童らに性的暴行を繰り返したとして、46件の強姦の罪などに問われた広島県の元教師の男に対し、広島地裁は有期刑で最も重い懲役30年の判決を言い渡しました。

 判決によりますと、広島県三原市の元教師で43歳の森田直樹被告は、数年前、勤務先の小学校で10人の女子児童らに性的暴行などを繰り返し、その行為をビデオカメラで撮影しました。

 判決は46件の強姦罪や25件の強制わいせつ罪など、あわせて95件の罪を認定しています。

 「被告は、授業時間中や室外から他の児童の声が聞こえる状況でわいせつ行為に及んだ。被害児童らに対し、わいせつ写真をばらまくと脅迫したほか、同時に複数の児童への行為に及ぶことで秘密を共有させ、犯行の発覚を防いだ」(広島地裁判決)

 森田被告は、起訴されなかった事件も含め、27人の児童に性的暴行など繰り返したことを認めています。

 去年、被害者の1人が被害を外部に打ち明けたことから事件が発覚しました。

 「被害者のなかには現在、心療内科に通院している者もおり、心は蝕まれ続けている」(広島地裁判決)

 裁判長は「鬼畜にも劣る浅ましい蛮行を繰り返した」と森田被告を糾弾し、判決文をこう締めくくりました。

 「有期刑を超える刑を選択できない現在の法律の枠内では、その最高刑をもって臨むしかない」(広島地裁)

 判決は、求刑通り懲役30年でした。森田被告は、席に座り下を向いたまま刑の宣告を聞きました。(14日18:00)

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