兵庫県立高入試の採点ミス、3526人処分

兵庫県立高入試の採点ミス、3526人処分
2009年10月17日11時3分配信 読売新聞

 兵庫県立高校の入試で採点ミスが相次いだ問題で、県教委は16日、ミスがあった学校の校長90人や採点に携わった教員ら計3526人の処分を発表した。

 再発防止のため、県教委はこれまで入試当日に行っていた採点作業を来春の入試から3日間に延長し、採点や集計の手順をマニュアルとしてまとめる。

 採点に携わった教員3267人は校長からの説諭処分。校長90人を訓告、教頭165人を厳重注意とし、当時の県教委の教育次長や高校教育課長ら4人も訓告と厳重注意とした。より重い懲戒処分がないことについて、県教委は「他県の事例を参考にした」としている。

 採点ミスは4月、今春の入試で122校計1522件が発覚。2004〜08年度までさかのぼって調べた結果、新たに125校2047件が明らかになり、受験生が誤って不合格になったケースも確認された。

 県教委の調査では、ミスは漢字の間違いや英語のつづりミスを見落とすなど単純なものが多いことが判明。当日に採点していたため、作業が深夜に及ぶなど過密な日程もミスの原因と考えられるという。

 大西孝・県教育長は記者会見で「入試は一生に影響する。深く反省している」と陳謝した。

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