富士宮の柔道部顧問体罰:別の女子生徒が被害届 大会中、顔張られけが /静岡
2009年10月18日12時1分配信 毎日新聞
◇傷害容疑
富士宮市の市立中学校柔道部顧問だった男性教諭(49)が女子生徒に体罰を加えたとして書類送検された事件をめぐり、別の女子生徒が17日、愛知県警蒲郡署に傷害容疑で被害届を出した。この生徒は今年4月、同県であった柔道大会に出場した際、教諭から顔を張られて前歯1本が欠けたという。同署は傷害事件として教諭から事情を聴く方針だ。
関係者によると、4月25日、愛知県蒲郡市の武道館2階男子トイレ前で女子生徒が顔を両手で張られたり腹を足げりされたという。診断書では、歯が欠け3日間のけが。女子生徒は5月に転校し、東海地方に住む。
静岡県教委の調査に対し、教諭は生徒が試合に負けたため両手で顔を10発張り、歯を欠けさせるけがを負わせたことを認めた。教諭は昨年8月に富士宮市立中学校の柔道室で男子部員に対し、今回の生徒とは別の女子生徒に「気合を入れろ」と体罰を強要。自らも竹刀で数発たたき軽傷を負わせたとして富士宮署が8月、傷害容疑で地検富士支部に書類送検している。
県教委は先月、生徒2人に計8件の体罰を加えたとして教諭を減給10分の1(5カ月)の懲戒処分とした。教諭は顧問を辞めた。【田口雅士】
10月18日朝刊