県教委、2人を懲戒免酒気帯び運転教頭と盗撮の教諭2人戒告

県教委、2人を懲戒免酒気帯び運転教頭と盗撮の教諭2人戒告
2009年11月19日 読売新聞

 県教委は18日、酒気帯び運転をした小学校教頭ら2人を懲戒免職に、男子生徒に体罰をした中学校教諭ら2人を戒告にする処分を発表した。県教委の懲戒処分は今年度すでに16件に上り、うち10件が免職事案。鬼沢佳弘教育長は同日、「わいせつ行為や飲酒運転が後を絶たない。非常事態と言わざるを得ない」などとする緊急アピール文書を県内各校に配布した。

 免職となったのは、道路交通法違反(酒気帯び運転)で起訴された富津市立竹岡小学校の関原博人教頭(56)と、校内の女子トイレで生徒を盗撮したとして建造物侵入容疑で逮捕された流山市立中学校の村山義則教諭(46)。戒告は、男子生徒に体罰をした市原市立中学校の男性教諭(50)と、校内での盗撮行為の責任を問われた流山市立中学校の校長(59)。

 県教委教職員課によると、関原教頭は7月31日、自宅で冷酒1合と缶酎ハイ350ミリ・リットルを飲み、うたた寝をした後、乗用車を運転して、富津市内で自損事故を起こしたとされる。村山教諭は10月31日、勤務先の学校の女子トイレにビデオカメラを仕掛けたとされる。

 市原市の男性教諭は同30日に体育館で、生徒同士がプロレス技をかけるのをあおるようなことを言い、技をかけられた2年の男子生徒に「おめえがやらせたんだろ」と言われて腹を立て、頭を殴るなどしたとされる。

 県教委によると、過去5年で懲戒免職が年間10件以上になったことはなく、鬼沢教育長は18日、「学校職員への緊急アピール」と題した文書を、千葉市を除く県内公立校の職員に配布した。アピールでは、「『家族に胸を張って話せるか』などと自問して行動してほしい」と訴えている。また、県教委は17日、生徒に対し、セクハラを受けたら相談員に申告するよう呼びかける手引を配布した。

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