個人情報:都立校USBメモリー管理状況、問題例に改善指導−−都教育庁 /東京
2009年11月17日12時0分配信 毎日新聞
◇公費で配布、私物持ち込み…
都教育庁は16日、都立学校を対象にUSBメモリーなどの管理状況を調査した結果を公表した。私物のUSBメモリーが学校に持ち込まれたり、公費のものを教員個人が長期間保管しているなど問題のあるケースが判明し、教育庁は是正が必要な学校に対して改善報告の提出を求めた。
調査は、生徒の個人情報を記録したUSBメモリーが紛失するケースが学校で相次いでいるのを受け、10月13日から今月11日にかけて各学校を訪問する方法で実施した。対象は高校・中等教育学校・特別支援学校など都立の328校。
調査結果は、「私物USBメモリーの持ち込みがある」3校▽「公費USBメモリーを教員個人に配布している」17校▽「認証機能が強制的に働かないUSBメモリーを保有している」22校▽「管理職が、データファイルやUSBメモリーなどのパスワードなどを把握していない」38校−−などで、いずれも教育庁が定めた個人情報の管理基準や指導に反しているという。
また教育庁は16日、都立小山台高校定時制課程の教諭が、生徒延べ74人の個人情報を記録したUSBメモリーを紛失したことを明らかにした。教諭は10月15日、職員室の共用パソコンで私物のUSBメモリーを使用。USBメモリーをパソコンに付けたまま職員室を退出し、2時間後に戻った際になくなっていることに気づいたという。都立の学校ではこのケースを含め、USBメモリーが紛失する事故が今年度だけで5件発生している。【鮎川耕史】
〔都内版〕
11月17日朝刊