教え子暴行、元スケートコーチに懲役8年求刑
2009年11月26日20時57分配信 読売新聞
名古屋市のスケートクラブのコーチが昨年4月、自宅で教え子の女子中学生に性的暴行をしたとされる事件で、強姦致傷罪に問われた元コーチの無職酒井康資被告(58)(名古屋市瑞穂区)の公判が26日、名古屋地裁であった。
検察側は論告で「教え子を脅迫、性的暴行を加えた悪質な犯行で全く反省もしていない」と述べ、懲役8年を求刑した。弁護側は最終弁論で「性的暴行や脅迫をした事実はなく無罪」と主張し、結審した。判決は来年1月21日。
検察側は「被害者は事件後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)となり、精神的苦痛は想像を絶する」と指摘した。一方、弁護側は「明確な物証など、犯行を裏付ける事実はない」と主張した。
論告によると、酒井被告は昨年4月11日未明、同市瑞穂区の自宅で、女子中学生の首を絞め、「大きい声を出したらスケートをやめさせるぞ」などと脅して乱暴し、けがをさせたとしている。