立命大教授、セクハラで諭旨解職 別の教授は依願退職
2009年11月27日22時59分配信 京都新聞
立命館大は27日、社会学研究科の50代の男性教授を、セクシュアル・ハラスメント行為を繰り返したとして諭旨解職処分にした。また、セクハラ行為をしたとして調査中だった別の60代の男性教授の依願退職を認めた、と発表した。
大学によると、諭旨解職となった教授は2006年から今年7月にかけ、女子院生に性的行為を含むセクハラ行為を繰り返し、指導上の優位な立場を利用して「親密な関係が崩れると指導できない」などと告げるアカデミック・ハラスメント行為も行った。教授は事実関係を大筋で認め、「申し訳ない」と話しているという。
依願退職した教授は、指導していた女子学生に対し、今秋までの約1年間にわたり、性的な話をしたり、私生活に介入するような言動で苦痛を与える嫌がらせを繰り返したという。懲戒手続きを進めていたところ、退職の申し出があり、10月31日付で退職を認めた。
同時期に教授2人がセクハラで大学を去る事態に、上田寛・副学長は「責任を痛感している。これまでのハラスメント防止に関する取り組みが不十分だったと言わざるを得ない。再発防止に向け、教職員の行動指針、倫理綱領を年内に策定する」と謝罪した。