不祥事受け 体育学科に小論文 教員適性判断へ 京都教育大
2009年12月2日10時39分配信 京都新聞
京都教育大は1日までに、体育学科(体育領域専攻)の学生6人が集団準女性暴行の疑いで逮捕された事件を受け、従来は実技のみだった同学科の2次試験で、2011年度入試から新たに小論文を課すことを決めた。教員としての適性をより慎重に判断するためという。
体育学科は主に体育教員を養成しており、逮捕された6人は同学科の学生のコンパに参加していた。
体育学科の一般入試(定員22人)は前期と後期に行われ、いずれも大学入試センター試験と、2次試験の陸上競技や球技などの実技との総合評価で合否を判定していた。11年度以降は2次試験に小論文を加える。来年の10年度一般入試は要項が公表済みのため、変更しない。
今年6月に事件が明らかになって以降、体育学科の学生の資質や行動が問題となり、学内の入試委員会で検討し、9月に教授会で正式に決定した。京教大は体育学科の学生に対し、他学科の学生とは別に、人権やモラルについての集中講義を実施している。
【京都教育大】新型インフルエンザに感染または感染の疑いで一般入試を欠席した受験者に追試を実施する。時期は前後期とも試験の約1週間後を予定。一般入試の定員は教員養成課程215人(前期162人、後期53人)。出願期間は来年1月25日−2月3日。試験は前期が2月25、26日、後期が3月12日。