「クラブ活動の生徒救済を」高校教諭が点数水増し
2009年12月25日11時30分配信 読売新聞
北海道立釧路江南高校(成田雅昭校長)の数学科の男性教諭(44)が今月行われた中間試験で生徒の答案を改ざんし、点数を水増ししていたことがわかった。
採点の際に空欄を埋めたり、正解に書き直したりする方法で、1人につき2〜10点を追加していた。教諭は「クラブ活動をしている生徒が赤点で補習になると困ると思った。担当クラスの平均点を上げたいという気持ちもあった」と説明している。道教委は処分を検討している。
同校によると、教諭が答案を改ざんしたのは、1年生と2年生の担当6クラス約200人のうちの約20人。答案を返された生徒が不正に気付き、別の教諭に相談して発覚した。成績が上位の生徒に加点したケースもあったという。
問題の教諭は今年4月に市内の別の高校から異動してきたばかり。釧路江南高校の調査に対し、9月の期末試験でも答案を改ざんしたことを認め、「生徒のためと思ってやったが反省している」と話しているという。道教委は過去にも答案を改ざんしていなかったかどうかを調べる。
同校の成田校長は「生徒と教諭の信頼関係を損ねたことに胸を痛めている。今後不祥事が起きぬよう教職員を指導する」としている。