心の病で休職の教員、過去最悪5400人

心の病で休職の教員、過去最悪5400人
2009年12月25日19時53分配信 読売新聞

 うつ病などの精神性疾患で2008年度に休職した全国の公立学校教員は、前年度より405人増え、5000人を超えたことが25日、文部科学省のまとめで分かった。

 心の病などによる休職者は16年連続増で、1979年度に調査が始まってから過去最悪となった。

 調査対象は公立の小中高校などの教員91万5945人で、8578人が病気で休職していた。このうち、精神疾患が理由の休職は5400人で、病気休職の6割を占めた。03年度から4年連続で2ケタのパーセンテージだった伸び率は鈍化傾向にあるが、それでも数百人規模で増えていることに同省は危機感を強めている。昨年10月に同省がまとめた抽出調査では、うつ病の症状を訴える教員の割合は一般企業の2・5倍に上っていた。

 同省は「仕事の多忙化、複雑化にくわえ、理不尽な要求をする保護者への対応でストレスが高まる一方、うち解けて悩みを相談できる同僚がいないことが要因では」と分析している。

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