「妊娠されたら困る」元准教授発言 東大で「アカハラ」
2010年1月13日4時50分 朝日新聞
東京大学は12日、すでに退職した元准教授(60歳代)について、在職中に「アカデミック・ハラスメント」にあたる行為があったと発表した。
東大によると、元准教授は在職中の2006年4月、女性を含めた複数の部下の前で「妊娠されたら困る」と発言。さらに07年の1月〜6月、複数の部下に対し、継続的に怒鳴るなどの威圧的言動をとったという。
08年5月に複数の部下から大学に申し立てがあり、調査が進められていたが、准教授はその間に自主退職。大学は今月7日付で「停職1カ月の懲戒処分相当」と決定し、本人に通知したが、退職金は支払われた後で、減額などの措置はとれないという。元准教授の性別や所属の詳細は「被害者のプライバシーへの配慮」を理由に明らかにしていない。