講義で中傷「化粧濃い」 九国大の非常勤講師 学生の映像無断使用

講義で中傷「化粧濃い」 九国大の非常勤講師 学生の映像無断使用
2010年1月28日7時7分配信 西日本新聞

 北九州市八幡東区の九州国際大の男性非常勤講師(50)が昨年11月、歌手志望の3年女子学生(21)が出場したオーディション映像を講義で無断使用し、「化粧が濃すぎる」と中傷していたことが分かった。女子学生はその日から大学を欠席。病院で治療を受けているという。同大は学生側に謝罪し、講師の来年度以降の契約を打ち切る。

 同大によると、講師は、女子学生が2007年に出場した歌手オーディションの映像をインターネットで入手し、昨年11月の講義で、女子学生に無断で本人を含む学生約40人を前に約3分間流し、人気歌手の映像と容姿を比較。学生全員に感想文も書かせたという。

 女子学生は昨年12月、同大人権委員会に人権救済の申立書を提出。講師は事実を認めたという。

 講師は「女子学生を応援していて、素顔の方がいいと伝えたつもりだった」と弁解しているという。後藤勝喜学長は「講義中、不適切な発言で学生を中傷し大変申し訳なかった」としている。

=2010/01/28付 西日本新聞朝刊=

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