中学講師が校内で現金窃盗 発覚恐れ スリッパで逃走

中学講師が校内で現金窃盗 発覚恐れ スリッパで逃走
2010年2月16日 読売新聞

所持金尽き 妻、同僚に謝罪メール

 勤務先の学校から現金を盗んだとして、県教委は15日、吉賀町立六日市中(常国芳文校長)の間島寿講師(33)を懲戒免職処分にしたと発表した。間島講師は、犯行が発覚しそうになった昨年末、職員室からスリッパ履きのまま車で逃走。しかし、2日後、広島市内でガソリンがなくなり、所持金も尽きると同僚や妻の携帯電話に「迷惑をかけてすみません」などとメールを送り、父親や妻、同校職員らに連れ戻されて、津和野署に出頭したという。

 県教委によると、間島講師は昨年4〜12月に5回、職員室の金庫内に保管していたクラブ活動費など計約27万6000円を盗んだとされる。

 同僚教諭が12月24日朝、現金がなくなっているのに気づき、教職員らが探し始めたところ、間島講師は同日午後に姿を消した。「2日間、公園で過ごしていた」と話しているという。

 間島講師は社会科を担当し、生徒会も指導。サッカー部の副顧問として生徒を厳しく指導するなど勤務態度はまじめだったというが、金はパチンコなど遊興費に充てていた。窃盗容疑で書類送検され、全額弁済していることなどから不起訴(起訴猶予)となっており、「バカなことをしてしまい、自分を責める気持ちでいっぱいだ」と話しているという。

 監督責任を問われて戒告処分を受けた常国校長は「二度とこのようなことがないよう、しっかりと公金管理の体制をつくり、職員に周知徹底していきたい」としている。

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