脅迫容疑で公立高校教諭逮捕、手紙で出身中傷

脅迫容疑で公立高校教諭逮捕、手紙で出身中傷
2010年2月21日 読売新聞

 福岡県久留米市の男性に対し被差別部落出身であることを中傷する手紙を送りつけたとして、県警久留米署は21日未明、同市の公立高校教諭吉田威容疑者(37)を脅迫容疑で逮捕した。

 捜査関係者によると、吉田容疑者は昨年秋から数か月にわたり、男性を中傷する内容の手紙を男性宅に郵送し、脅した疑い。郵送した手紙は6通とみられ、男性は心労のため、仕事を一時期休んだという。

 封筒には、吉田容疑者が勤めている高校名が書かれており、差出人には、吉田容疑者の同僚教諭の名前や住所が書かれていた。

 男性は市教委に相談した後、同署に被害届を提出。同署は同校関係者による犯行とみて捜査し、手紙から採取した指紋やDNA鑑定で、吉田容疑者が浮上したという。

高校教諭が生徒宅に差別はがき 脅迫容疑などで逮捕
2010/02/21 09:12 【共同通信】

 福岡県警久留米署は21日、生徒の父親に対して人権に関する差別的な内容を記したはがきを郵送したなどとして、脅迫と偽計業務妨害の疑いで、久留米市立南筑高校教諭吉田威容疑者(37)=同市国分町=を逮捕した。市教育委員会によると、生徒の喫煙問題で教諭と父親の間でトラブルがあったという。

 逮捕容疑は、昨年9月7日から10月3日にかけ、「死んでしまえ」などと書いたはがきや手紙計6通を父親あてに郵送して脅迫した疑い。市教委はこの問題で対策会議を約20回開くなど、通常の業務を妨害されたとしている。

 久留米署によると、昨年9月下旬、父親から相談を受けた市教委が被害を届け出た。郵便物はいずれも匿名だったが、学校関係者しか持っていない高校の制服カタログを使ってはがきを作っており、差出人が判明した。

 市教委によると、吉田容疑者は生徒指導主事だった。堤正則教育長は21日未明に記者会見し、「教員が逮捕されたことは誠に遺憾。事実を今後確認し、厳正に対処したい」と謝罪した。

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