元県立高校講師の強制わいせつ:懲役3年6月求刑 /三重
毎日新聞 2010年3月12日 地方版
教え子に対する強制わいせつと傷害などの罪に問われた津市桜橋、元県立高校講師、井川智之被告(31)に対する論告求刑公判が11日、津地裁(村田健二裁判長)であった。検察側は「自己中心的で身勝手」として懲役3年6月を求刑した。弁護側は、強制わいせつ罪について無罪を主張、傷害罪には罰金刑を求めた。判決は29日。
これまでの公判で、井川被告は「警察官や検察官に怒鳴られ、事実と違う調書を無理やり作られた」などと主張した。
この点について検察側はこの日の論告で、「被害生徒の供述は具体的で合理的だ」として、井川被告の公判での主張は信用できないと反論した。
一方、弁護側は、井川被告と生徒が恋人関係だったと主張。「2人の供述は、警察官に怒鳴られ誘導された中で行われ、信用性が疑われる」と主張した。
論告によると、井川被告は09年6月11日夜、名張市内の公園駐車場に止めた車内で、生徒の顔を素手で殴ったうえ、無理やり服を脱がせて胸をさわるなどのわいせつな行為をしたなどとしている。【福泉亮】
〔三重版〕