差別文書送付の高校教諭を起訴 地検久留米
2010年3月13日7時7分配信 西日本新聞
福岡県久留米市の高校生の父親に被差別部落を中傷する文書を郵送し脅したとして、福岡地検久留米支部は12日、脅迫罪で高校生が通う高校の教諭吉田威(たけし)容疑者(37)=同市国分町=を福岡地裁久留米支部に起訴した。吉田被告は容疑を認めて「部落差別をネタにすれば相手が苦しむと思った」と供述し、「部落差別が悪いことだと分かっていた。人間として恥ずかしいことをした」と話しているという。
起訴状などによると、吉田被告は昨年2月、生徒を校則違反で処分した際にその父親ともめ、同9月から10月にかけ、「死んでまえ」「どうしてきさまのような部落が偉そうにできるのか」などと書いたはがきや封書計6通を郵送し、脅したとされる。吉田被告は、生徒の処分などについて父親に謝罪したものの「報復してやろうと思い、怒りが抑えきれなかった」と供述しているという。
地検久留米支部は、同市に対策会議を開かせ、本来の業務を妨害した偽計業務妨害容疑については処分保留とした。
=2010/03/13付 西日本新聞朝刊=