着服:庄内地方の特別支援学校教諭が30万円 県教委が懲戒免 /山形
2010年3月30日12時29分配信 毎日新聞
庄内地方の特別支援学校の50代の男性教諭が、修学旅行積立金など計約30万円を着服していたと県教委が29日発表した。教諭は同日付で懲戒免職となった。学校は09年6月に被害届を鶴岡署に提出。同署は今年3月23日、業務上横領容疑で山形地検鶴岡支部に書類送検した。
県教委によると、教諭は08年6月〜09年5月ごろ、管理していた08年度分の修学旅行積立金43万2000円のうち約30万円と、09年4、5月分の学級費2万8520円のうち1400円を着服。たばこ代や酒代に充てたという。09年5月下旬、口座に入金がないことから、問いただしたところ着服を認めた。お金は本来口座に入れることになっていたが、教諭は現金のまま手元に置いていた。着服した金は全額弁済した。事件を受け、校長を減給10分の1・1カ月、教頭を戒告処分にした。
菊地和郎教育次長は「口座の印鑑は教頭が管理するという防止策を取っていたが、お金をそもそも入金しなかったため機能せず反省している。職員の着服は極めて遺憾で県民に深くおわびする」と陳謝した。【浅妻博之】
3月30日朝刊