指導力不足教諭、職場復帰認めず 県教委 山口

指導力不足教諭、職場復帰認めず 県教委 山口
2010年4月1日 朝日新聞

 県教委は30日、児童・生徒にうまく教えることができない「指導力不足教員」と認定され、2年間の研修を受けていた県立学校の50代の男性教諭の職場復帰を認めないことを決めたと発表した。教諭は31日付で依願退職する。また、中学校の40代の男性教諭を新たに指導力不足教員と認定。2003年度以降、県内で指導力不足教員と認定されたのは計14人(うち7人が復帰)となった。

 県教委によると、依願退職する男性教諭は(1)教科に関する知識不足(2)指導方法が不適切(3)生徒の心を理解する能力や意欲の欠如(4)教員としての資質に問題がある、といった基準に基づき指導力不足と認定を受けた。これまで2年間、やまぐち総合教育支援センター(山口市)で研修を受けたが、「生徒の理解力や定着度に基づいた授業を展開できておらず、今後の指導力向上が見込めない」と判断したという。

 昨年は復帰を認めない教員を免職にした上で学校職員として採用する措置をとっており、男性教諭にもその可能性を打診したが、本人が退職を望んだという。一方、男性教諭と同じ時期に研修を受けてきた小学校の50代の男性教諭は職場復帰が認められた。

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