北教組の献金事件:道教委の組合活動実態調査、非協力なら職務命令も /北海道
2010年4月7日10時50分配信 毎日新聞
北海道教職員組合(北教組)の違法献金事件を受け、道教委が行う組合活動等実態調査について、道教委は6日の道議会文教委員会で、調査に協力しない教職員がいた場合、職務命令を出して協力させることもあることを明らかにした。
職務命令は調査に当たっての留意事項の中に入った。組合活動や政治的行為について、校長が教職員との面談で聞き取り調査をする場合、拒否や応じない場合、市町村教委や校長の判断で職務命令を出すことも可能とした。
ただ、留意事項には「無理強いはしない」との記述もあり、民主党・道民連合の道下大樹氏(札幌市西区)が「職務命令と矛盾するのでは」と質問したが、道教委側は明確に答えなかった。また、道下氏は「学校現場に混乱を招く恐れがある」と中止を求めたが、高橋教一教育長は「道教委の権限と責任で行いたい」と答えた。
留意事項では教職員との面談に当たって、「職員団体の活動で何か言っておきたいことはあるか」などの質問は地方公務員法で禁じられた不当労働行為に当たる恐れがあるため、慎重に行うよう求めている。【千々部一好】