教え子が元中学教諭を提訴 「在学中つきまとい苦痛」
2010年4月27日 09時10分 中日新聞
愛知県江南市の市立中学校に在学中、男性教諭につきまとわれ、精神的苦痛を受けたとして、現在高校1年の女子生徒(15)と両親が、元教諭の男性(61)と同市を相手に計1200万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁一宮支部に起こしたことが分かった。
訴状によると、女子生徒は中学1年の2007年冬から、英語の担当だった元教諭に個人授業を強要されたり、車で県外まで連れ回されたりした。
母親が08年10月、学校側に抗議し、元教諭はいったん謝罪。学校側も再発防止を約束したが、元教諭は再び通学路で女子生徒を待ち伏せたり、写真撮影を繰り返したりと、つきまとい行為をエスカレートさせた。
元教諭は09年3月に定年退職したが、翌月から同じ中学校に臨時教諭として再任用された。行為がやまないため両親が再び抗議し、県教委は同8月、「不適切な行為」として停職4カ月の懲戒処分にし、元教諭は退職した。
両親は「元教諭の謝罪が不十分。学校側も監督を怠り、対応に誠意がない」などとして提訴に踏み切った。
元教諭は取材に「訴状を見ていないので話せない」。も「訴状の内容が分からずコメントは難しい」と話している。
(中日新聞)