高校講師、架空の出張話でJR切符46万円詐取
2010年4月27日16時10分 読売新聞
石川県警小松署は26日、石川県七尾市の県立七尾特別支援学校臨時講師で、富山市東富山寿町、林博章容疑者(54)を詐欺容疑で逮捕した。
発表によると、林容疑者は、県立加賀聖城高校(加賀市大聖寺馬場町)に勤務していた3月1日、小松市内の旅行会社に架空の職員出張話を持ちかけ、金沢―東京間のJR回数券7冊(計46万3380円)をだまし取った疑い。林容疑者は、回数券を金沢市内の金券ショップで換金していた。
同署によると、林容疑者は今月21日になって料金の一部として5万円を支払ったが、残金を期限内に支払わなかったため、旅行会社側が「警察に通報する」と警告したところ、4月26日午前9時半頃、同署に自首したという。林容疑者は「ギャンブルなどで遊ぶ金が欲しかった」と供述しているという。
加賀聖城高によると、林容疑者は2009年12月7日から同校夜間部で臨時講師として勤務。今年4月から七尾特別支援学校に異動した。同校によると、林容疑者は4月20日から母親の葬儀などで欠勤していた。
取材に対し、七尾特別支援学校の堀田一実校長は「突然の話で驚いている。事実を確認した上で、県教委と相談して対応を決めたい」と話した。