「年休30分減った」 小学校教諭、愛知県を提訴

「年休30分減った」 小学校教諭、愛知県を提訴
2010年5月11日 10時52分 中日新聞

 勤務時間の短縮に伴って年次有給休暇(年休)まで減らされたのは違法だとして、愛知県津島市の市立小学校教諭(45)が同県に慰謝料10万円の支払いを求める訴えを名古屋地裁に起こしたことが分かった。教諭は「県教育委員会に『分単位での年休取得は認めない』と言われ、2009年度残り30分の年休が消化できなくなった」と主張する。

 訴状や県教委によると、県条例は年休を毎年度20日とし、時間単位でも取得できると規定。一方、勤務時間が今年1月に1日8時間から7時間45分に短縮されたため、年休も1日あたり15分減少した。このため年休が年間で5時間減ったほか、1日未満の時間単位で年休を取ると分単位の“端数”が出るようになった。

 教諭は「年休を一方的に減らした上、完全消化できない制度にしたのは違法」と主張。県教委教職員課は取材に「勤務時間の縮減で、年休を時間に換算すれば減ったことになるのは事実だが、もともと日単位での取得が前提。訴えには理由がない」と争う姿勢を示している。

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