体罰教諭不起訴「不当」、延岡検察審が議決
2010年6月22日 読売新聞
宮崎県日向市立中学校の教諭3人が昨年7月、髪を染めて修学旅行に参加した男子生徒に体罰を加えた問題で、延岡検察審査会が、宮崎地検延岡支部が不起訴(起訴猶予)とした処分について「不起訴不当」と議決したことがわかった。議決は17日付。
市教委などによると、教諭3人は男子生徒に対して、修学旅行で滞在していた京都市内のホテルでたたいたり、なぐったりした。さらに頭髪を五分刈りにしたとされる。生徒の保護者は同月下旬、指導の範囲を超えているとして、県警日向署に被害届を提出。3人は暴行容疑で書類送検されたが、同支部は「反省している」などとして同年12月21日付で不起訴とした。
これに対し、同審査会は「無抵抗の生徒への暴行は限度を超え、被害者の落ち度などを斟酌(しんしゃく)しても起訴猶予を相当とすることはためらわれる」などと判断した。検察側は、これを受けて再捜査する。