教員の資質向上策を検討 中教審特別部会が初会合
2010年6月29日22時29分配信 京都新聞
教員の資質能力の向上策を検討する中央教育審議会の特別部会の初会合が29日、省内で開かれた。京都関係の委員も出席し、大学の教員養成課程の見直しや大学との連携ついて意見を述べた。
特別部会は、川端達夫文部科学相の諮問に基づき設置。大学4年間が基本となっている教員養成課程の期間延長▽更新の在り方を含めた教員免許制度の見直し▽教育委員会、大学、地域が一体となって教員を育てる仕組みづくり−などについて年内に報告をとりまとめる。
会合には、高桑三男京都市教委教育長や八田英二同志社大学長、堀内孜京都教育大教授ら委員27人が出席。高桑氏は大学と連携した市の取り組みを説明し「教員個々の力も大切だが、学校全体のチーム力アップを考えないといけない」と指摘した。堀内氏は京都の8大学が連合して開設した教職大学院の有効性を例に「教員養成の高度化が必要だ」との考えを示した。
ほかの委員からは「教育実習の長期化は学校の負担が大きい」「校長の学校運営能力の向上性の方が重要だ」との意見も出された。